<引用元:デイリー・シグナル 2018.3.22>

キャンダス・オーウェンス氏
ターニングポイントUSAのキャンダス・オーウェンス氏は、アフリカ系米国人コミュニティにとって保守的な政策が望ましい理由について、デイリー・シグナルのロブ・ブルーイに語った。オーエンス氏は、22日に開催されたホワイトハウスのジェネレーション・ネクストのフォーラムに参加していた。以下はデイリー・シグナルによる彼女のインタビューから文字起こしし編集したもの。
ロブ・ブルーイ:どのようにして保守派になったのですか?
キャンダス・オーウェンス:ドナルド・トランプが2016年の大統領選に出馬したのを見て、自分の中で何かが目覚めたという人が多いのではないかと思います。この人はメディアが称賛していた人です。トランプに夢中だったのです。ラップやヒップホップでも彼のことを称賛していました。いつかはマー・ア・ラゴに行きたいと誰もが思っていました。トランプの真似をするんだと言って。
それなのに、選挙に勝った瞬間、トランプは即座に人種差別主義者にされました。その時すぐに私が理解したのは、人種差別主義というものが米国の黒人を支配するためのテーマや仕組みとして利用されているのだということであり、黒人コミュニティは、そんな全くの嘘を通して自分たちを見るような指導者が必要だと思っているのだ、ということでした。
ブルーイ:あなたはトランプとその政策が黒人コミュニティにとって望ましいものだと主張していますが、それはなぜですか?
オーウェンス:もちろん保守的な政策は、黒人コミュニティにとって望ましいものです。私たちが歴史的に経験してきたことをすべて考慮すると、60年前より悪い状況にあるのは民主党の政策のせいなのです。
確かに60年前と比べて米国はもっと人種差別的な国になったなどと、馬鹿なことを言う人はいません。では何があったのでしょうか?LBJ(リンドン・B・ジョンソン大統領)が出てきて、「偉大な社会」政策が行われました。政府への依存が始まり、福祉が始まったのです。このようなことは全て、民主党から出たものです。
ブルーイ:ターニングポイントUSAの若者に対しては、どのようなメッセージを送りますか?
オーウェンス:私が送るメッセージは、今がその時だということです。私は「思想的な奴隷船」と呼んでいるのですが、トランプ大統領は、米国の黒人がその奴隷船と縁を切るチャンスを初めて提供しています。またそれは、この線 — この虚像と錯覚 — から一歩踏み出すチャンスであり、自分たちが力を根本的に奪い去られるままにしてきた、ということを理解するチャンスなのです。
私たちは、今でもずっと人種差別を恐れることでそのことに見て見ぬふりをしています。それはもう米国の黒人にとって、この社会の現実の脅威ではなくなっているというのに。
ブルーイ:あなたはツイッターやメディアでの活動を恐れずやっています。どうしてこういった信条を断固として主張するだけの勇気を持つことができるのですか?
オーウェンス:正直言って、私は元々挑戦的な性格です。誰にでも大声で号令をかけるんです。
小さいころから本当に勝ち気でしたし、人からこう考えるべきだと言われるのが嫌いなんです。ですからプロパガンダは私には全く通用しません。私は恐れません。それは恐れない気持ちを取り去るものです。
「Coon(アライグマ、黒人に対する蔑称)」とか「アンクル・トム(白人に迎合する黒人に対する蔑称)」と言われることを怖がることはないのです。ところで本当に本を読んでいれば、アンクル・トムというのはその物語の英雄だったのです。その呼び方は無効です。
さらに踏み込んで、「呼びたいように呼ばせておけばいいでしょう。この運動はもう始まっています。あなたがそれに参加するか、傍観するかということです」と言うには、いくらか勇気がいるでしょう。
ブルーイ:あと数週間でマーティン・ルーサー・キング・ジュニア(MLK)の暗殺から50年の記念日を迎えようとしています。あなたは自分の人生で、MLKからどのような影響を受けましたか。
オーウェンス:彼が求めていたのは、人が肌の色で判断されることのない社会だったということを理解するのが一番大切なことです。民主党が主張していることは全て、私たちが肌の色、性別で判断され、私の場合黒人の女性として判断されることにしかなりません。彼らはそのことを私に絶えず忘れないようにさせたいのです。
あなたは黒人だ、あなたは女性だ。それ以外に存在する場所はないのだ、と。私たちはたくさんの方法でそれを理解しなければならなくなり、彼が「私には夢がある」と演説した時に説いていたテーマから逆行してしまったのです。
彼の夢は理解されるようになっていますが、今の民主党には理解されていません。