トランプ大統領は3日、プエルトリコの市街地でハリケーンの被災者を慰問し、島の大半に影響を及ぼした嵐の被害から復興できるだろうと語った。
トランプ氏はある家族にこう語った。「必ず元に戻る」
その家族はハリケーン・イルマの打撃を受けてから約一カ月間電気のない生活を送っていた。
ある男性は「プエルトリコはプエルトリコだ」と答えた。
大統領は、一連のハリケーンが被害をもたらした後、被害状況と復興の取り組みを視察するために島を訪れていた。9月20日に島を襲った二番目のハリケーン、マリアによって、電気、水道(飲料水)、そして交通のシステムは機能停止に陥っていた。
ハリケーンから二週間近くたってからも95パーセントがまだ停電したままであり、島の45パーセントで清潔な水が得られない状況にある。
トランプ政権は復旧活動のペースが遅いという批判を受けたが、トランプ氏は広範な被害にもかかわらず連邦政府が対応してきたことを強く擁護している。
島北部のグアイナボ市では、住民たちが大統領とファーストレディーのメラニア夫人に会い励ましを受けた。
トランプ夫妻の訪問には、ロセジョ知事とベアトリス・イザベル夫人が同行した。
車列はサンフアンからグアイナボまで、破壊されたハイウェイの分離帯と何百という倒木の横を通過した。途中、少数の地元住民グループが道路わきから写真を撮っていた。
ある女性は「お前は悪い奴だ」と書かれたプラカードを掲げていた。トランプ氏が国境で不法移民を防止すると発言したことについて述べたものだった。
グアイナボでトランプ氏は、ある家族に声をかけた際、米軍の帽子をかぶっていた男性に「コンクリートなら持ちこたえるが木ではだめだ」と話した。
トランプ氏はその家族に、被害を受けた家の二階が崩れてしまうのではないか心配ではないかと尋ねた。
男性はスペイン語でこう答えた。「ここにきてくれてありがとう。お会いできてとても嬉しい」
別の家族は家に閉じ込められているとロセジョ夫人に語った。
トランプ氏は次のように語った。「彼らを助けたのは誰か?神様だ。きっとそうだ」