<引用元:ワシントン・フリー・ビーコン 2017.7.17>
ワシントン・フリー・ビーコンのシニアエディター、ビル・ガーツは月曜日、オバマ政権によって始められた「左翼」政策によってアメリカが有効に「情報作戦」を実施する能力が制限され、最終的にはアメリカの国家の安全性を損なうことになったと主張した。
ガーツは、彼の新しい著書「 iWar: War and Peace in the Information Age」とオバマ、トランプ政権からロシアと北朝鮮に至るまでのいくつかの国家安全保障問題について、「700クラブ」の司会でテレビ説教師のパット・ロバートソンと話し合った。
ガーツは、彼の本のある章で、(1960年代、70年代のヘルベルト・マルクーゼやソウル・アリンスキーのような人物が主導した)「政治的なマルクス主義者の左翼」の思想によって今、アメリカ政府は外国政府からのサイバー攻撃とプロパガンダと戦う能力が制限されていると主張していると述べた。
「60年代70年代に新左翼のヘルベルト・マルクーゼが『もう町中に出て行かずに制度内に行って、アメリカの制度内への長征をしなさい』と過激派たちに言っていた時代の問題に注目することが非常に重要です」とガーツは述べた。
「私は『iWar』の中で、オバマ政権は、左翼政策が始められ、私たちの国の安全保障に極度の危険を引き起こしたその長征の頂点だったと主張しています」と彼は更に述べた。
更にガーツは、ソウル・アリンスキーの影響について説明し、彼の著書「過激派のルール」は基本的に「アメリカの体制を左翼の新マルクス主義体制に変える方法の設計図」だったと述べた。その影響は今も生きておりアメリカの政府と文化に浸透しているのだと彼は主張した。
「私たちが今直面しているのはそのようなことなのです。それが主に表れているのがポリティカル・コレクトネスでした。それによって大学から娯楽産業、ビジネス、そして最終的には政府自体まですべてが損なわれています」とガーツは述べた。
ポリティカル・コレクトネスは「アメリカを殴るための思想的な棍棒」のようなものとして使われてきたとガーツは述べた。その悪影響と戦うためには、アメリカは新しい情報戦略ー情報戦に勝つための新しいツールを必要としている。
「新しい情報ツールが必要です。もっと討論のスキルを磨く必要があります。このような偽の思想に対峙して、解放、自由、自由市場といったアメリカの理想を推進することができるようになる必要があります。それが緊急に必要とされているものです」とガーツは主張した。
ガーツは、アメリカが反撃しないかぎりこの国は、ロシアや北朝鮮が近年始めたサイバー攻撃のような消耗攻撃のリスクに晒され続けるだろうと述べた。
ロバートソンはガーツに、2014年の「ザ・インタビュー」公開後の安全保障の状況について説明を求めた。その映画は北朝鮮政権を批判し、金正恩の死を描いているものだ。
映画が公開されてからソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントはハッキングを受け、アメリカ当局はサーバー攻撃は北朝鮮によるものだと述べたが、ガーツによるとそれが「21世紀の情報戦における最初の攻撃」であった。
ソニーに対する攻撃で最大の問題点は、オバマ政権からの適切な対応の欠如であったとガーツは更に述べた。
ハッカーは中国北東部と東南アジアで中国政府の支援を受けて活動していたことが分かった。北朝鮮当局に象徴的な制裁が課されたものの、サイバー攻撃への対抗策の実施という点ではほとんど何も行われなかった。
「そのハッキングのネットワークインフラを追求して、損なおうとするためには何も行われませんでした。そのためより多くのサイバー攻撃を促しているだけです」とガーツは述べた。
行動の欠如は現在のアメリカと北朝鮮の間の膠着状態に影響を及ぼしている。
「現在私たちは、北朝鮮とその新しいミサイル開発計画との戦いで膠着状態にあります。そして私たちが彼らのサイバーハッキング能力を入手するか最小化しない限り、彼らはそれを後押しできます」とガーツは述べた。
これらの問題がドナルド・トランプ大統領のホワイトハウスにどのように影響を与えるか尋ねられると、ガーツは、課題は広範だが対処できるしそうしなければならないと説明した。それには、「凝り固まった官僚」とオバマ政権の「残留者」を排除すると同時に適切な人事を行い、予算を割り当て、政策を改訂することが必要だと彼は主張した。
「政権が適切な人員配置を行えば、政府を自動操縦から切り離すことができます。実務レベルの政策担当者を任命できれば新しい政策を実施させられます。予算に焦点を当てて議会に改革を実行させられます」とガーツは述べた。