このトランプ時代にハリウッドで保守派になるとキャリアがダメになるのだろうか?
ティム・アレンやジョン・ヴォイトのような保守派の俳優が政治について語る一方で、我々が話を聞いた共和党のプロの芸能関係者の大部分は、1950年代に共産主義の支持者であると言われて芸能界から追放された作家や俳優などのようにブラックリストに載ることを恐れている。
「今後この業界でやって行こうとする友人には、公には民主党だと言っておくように伝えることが多い」と、ある業界のベテランは匿名を条件にFOXニュースに語った。
ハリウッドの保守派団体であるフレンズ・オブ・エイブ(エイブ:エイブラハム・リンカーンのこと)の3名のメンバーは、ハリウッドの政治的な情勢は今までで最悪だと述べた。その中のある俳優兼脚本家は「ドナルド・トランプや共和党に少しでも傾くと有害だ」と匿名を条件に語った。
「ずっと黙っているのは自分を雇ってくれるかもしれない人の逆鱗にふれるか分からないからだ。リベラルであればひどい目に合うことはないのでそれが唯一の筋書きだ」とそのハリウッドのプロは述べた。
「ハリウッドではウォールストリートとは違って・・・政治が仕事を左右する。プロデューサーは人々が誰と一緒に働きたいかによって採用する。セットでの待機時間がたくさんあるから、そこでいさかいを引き起こすかもしれない人物は求められない」とその芸能界の内部関係者は述べた。
「物の見方を質問してもひどく興奮する人がよくいる」
長い間ハリウッドで脚本をしてきた人物はそのような考えに同調した。
「個人攻撃になって、ひどく悪くなることもあった」とその保守派の脚本家は語り、こう付け加えた。「社会的なブラックリスト作りをやっているというのは間違いないことだ」
女優のメアリー・バードソング(Reno 911に出演)自身は、ドナルド・トランプのファンではないが、彼女もリアリティー・ショーのスターが大統領になってから政治的な意見交換が無くなったことに気づいていた。
「右か左かという会話をするのはまれなことです」と彼女は述べ、しかしながら、もし彼女が保守的な地域に行くと同じことがあると指摘した。「テキサスで最近ありました。私は黙っていなければなりませんでした」
バードソングは、その状況全体が厄介なことだと述べた。「自分に同意する人にしか用いることができないとしたら言論の自由が何のためになるというのでしょうか?」