<引用元:ホワイトハウス(ワシントン・ポスト社説の引用)2017.5.25>
「メディアははかない質問に焦点を当てていた・・・彼らは本当の劇的瞬間を逃してしまっていた。自分たちの目の前で起きたアメリカの外交政策の非常に大きな転換を」
大統領は大幅な外交政策の転換をもたらしたがメディアはそれを見過ごした。
ニュート・ギングリッチ
ワシントン・ポスト
2017年5月24日
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メディアがはかない質問(大統領が選挙中の話を外交の場で使うか、外遊がオバマの遺産にどのような影響を及ぼすか)に焦点を当てている一方で、彼らは本当の劇的瞬間を見逃してしまっていた。つまり自分たちの目の前で起きたアメリカの外交政策の非常に大きな転換のことだ。
トランプは、今までにない首脳陣を前にして立ち、たった一言だけ述べたり、前任者の残したものをないがしろにしたりするのではなく、それ以上にもっと意義深いことを行った。彼はイスラム教世界を結集させるためにそこにいたのだ。彼の言葉では「歴史の大きな試練に応じるために」、つまりテロリズムと過激主義の勢力を倒すということだ。彼はこれまでのアメリカ大統領がかつて行うことのなかったやり方でそれを果たした。イスラム教国に友好の手を差し伸べながら、彼らに明らかな課題を突き付けた。つまり彼らの地域を巻き込み惑星全体に広がる危機を率先して解決するということだ。「テロリストと過激主義者を追い出す」と彼は強く主張した。そうしなければ自分たちの国民を悲惨な未来に委ねることになるのだと。
アメリカの外交政策の歴史における同等の劇的な瞬間を見つけようとするなら、1982年まで振り返ってみなければならない。35年前の翌月6月、ロナルド・レーガン大統領はロンドンのウェストミンスター宮殿の英国議会の場に立ち、自由を守り共産主義者の侵略に立ち向かうために西側に結集を呼びかた。
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アメリカ大統領が、それほど明確にテロリズムの勢力に対抗して中東とアフリカの国々を含む文明世界が一つになるように努めたことはなかった。アメリカ大統領がそれらの国々にもっとその戦いに貢献するように、それほど率直に課題を突き付けたことはなかった。そしてアメリカ大統領がそれほど明白に、その地域の国々のテロリズム撲滅に対する究極的な責任を訴えたことはなかった。そのようにしてトランプの演説は2人の前任者のアプローチを明白に否定し、彼が「原則に基づいた現実主義」と見なしていたものの代わりに、アメリカの国益、安全、そして限界に対するはっきりした見方に基づいて約束したのだ。
政権の最初の4カ月以内の外遊で、このようなアメリカの外交政策の決定的な転換がなされたということは、なお一層目覚ましいことだ。レーガンは2年目に入るまで最初の国際的な外遊を行わなかった。そしてバラク・オバマ前大統領が2009年にイスラム教世界に対して行った演説と違い、トランプは自分の言葉を行動で裏付けた。
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