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穏健なイスラム教徒はどこにいるのでしょうか?(動画紹介)

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PragerU(プレガー・ユニバーシティ)による動画の紹介です。

「穏健なイスラム教徒はどこにいるのでしょうか?」と題して軍事教官で研究者のフセイン・アブーバクル氏が自身のイスラム教徒としての経験を交えて、イスラム教の改革を目指す立場から語っています。

※日本語字幕が出ない場合は、YouTubeプレイヤーの字幕設定を変更してください。

 

<書き起こし>
欧米に対するジハーディストの襲撃が新たに起こるたびに、政治家はその残虐行為がイスラム教主流派の性質を代表するものではないと言って私達を安心させます。

世界の16億のイスラム教徒の中で、圧倒的多数が他の一神教の信仰を持つ人々と同じように法律に従う人々なのだと言って彼らは絶えず安心させるのです。テロを起こすのはほんのわずかの人だけなのだと。そしてイスラム教は平和の宗教なのだと言って。

その上、大多数のイスラム教徒は穏健な考え方を持っているのだと言われています。しかしそれはどういう意味なのでしょうか?穏健派のイスラム教徒はどれくらい穏健なのでしょうか?イスラム過激派の脅威を受ければ、それはもっともな疑問のように思えます。

それについては、私自身の経験談からお答えさせてください。

私はエジプトのカイロでイスラム教徒の中流家庭で育ちました。私は成長してから、とりわけ次の事を教えられました。
カリフのいないイスラム教国で過ごす毎日は罪であるのだと。イスラム世界の失敗と苦難は、我々が異教徒に対する征服と戦争を止めた瞬間に始まったのだと。我々の繁栄は、新しい土地を征服し新たな信者を改宗させる事に掛かっているのだと。信仰を捨てる者は皆死ななければならないのだと。

また9・11テロが起きたというニュースに、私の教師とモスクのイマームがどのように反応したか覚えています。それは喜びでした。

私の経験は典型的なものであり、それを証明するデータもあります。ピュー研究所によると、エジプトのイスラム教徒の88%、パキスタンの62%、ヨルダンの86%、ナイジェリアの51%は、イスラム教を棄教する者は誰でも死刑に処されるべきだと考えているのでです。

同様に全く同じではないにしても、多くの人は姦淫を犯すものを石打ちの刑にし、ムハンマドとイスラム教を批判する者を厳しく罰し、盗みを犯した者の手を切断することに賛成しています。これらの慣行はすべてシャリーアとして知られているイスラム法の刑法の一部なのです。

そして南アジアのイスラム教徒の84%、東南アジアの77%、中東と北アフリカの74%、そしてサハラ以南のアフリカの64%がその土地の法律としてシャリーアを支持しています。欧米のイスラム教徒の中でも、やや控えめではありますが相当な割合の支持者が見られます。

また、バスやレストランでの自爆を含むイスラエルに対するあらゆる暴力行為は正当なものだと、世界のほとんどのイスラム教徒は考えています。

では、以上の事で穏健だと思えるものはあるでしょうか?

しかし、欧米でこのような不都合な真実を話題にすれば、その人は必ずイスラム嫌悪者、イスラムへのヘイトだと言われるのです。先ほどと同じように、それは私自身の体験談でも分かることです。

私は2015年2月にスワースモア大学で、私の意見に同意しない生徒とその他人々によって怒鳴られ、罵られて講演を妨害されました。

その中にはイスラム教徒の女性がいて、ベールを被らず完璧な英語を話す穏健なイスラム教徒の若い女性というイメージに合致していました。別の「穏健に」見える人々が、翌日のテンプル大学での私の講演中に同じことをしようとして失敗しました。悲しいことにその中にはジャーナリズムを勉強する学生もいました。

歴史の中のこの時点で、イスラム教徒が悪い思想と悪い信仰に支配されているという悲惨な事実に言及するのはイスラム嫌悪ではありません。

そういうわけで数多くのいわゆる穏健派のイスラム教徒は、イスラム主義者のテロを非難するために立ち上がることはありません。なぜなら「穏健」という言葉は私達が理解しているように適用されてはいないからです。

もし穏健というのが言論の自由、宗教の自由、出版の自由、女性の権利、同性愛者の権利に寛大であることを意味するのであれば、穏健派のイスラム教徒は明らかに少数派です。

もちろんそのような人たちは存在します。何百万も。しかし、イスラム教信仰者の中で彼らは必要最小限の代表にすらなりません。

欧米の価値観と、中東、北アフリカ、南アジア、そして増えつつあるヨーロッパのイスラム教徒の世界で実践されているようなイスラムの価値観は両立しません。欧米の政治家はこれを否定するかもしれませんが、否定しても現実は変わるものではありません。

このような間違った考えや信念がイスラム過激派を発展させる温床を与えているのです。これを無視しても我々がイスラム主義者のテロと効果的に戦う事ができなくなるだけであり、また同時に本当に穏健である勇敢なイスラム教徒に損害を与えるだけです。

我々がイスラムについて(常に敬意のこもった言葉で)真実を伝え始めるまで、イスラム主義者のテロに対する唯一の解決策が成されることはありません。

その解決策とはイスラム教自体の改革です。私はそのような改革は本当に可能だと思います。それはもちろんイスラム教内部からしかできないことです。

欧米はその改革の一部になり得ますが、それは真実と向き合い、真実を伝える場合だけの事です。それが早ければ早いほど、私達すべての人にとって良いのです。

私はフセイン・アブーバクル。プレガー・ユニバーシティがお送りしました。

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