金曜日、バージニア州の連邦地裁判事は、イスラム教が多数を占める6カ国の人と難民全体の入国を一時的に停止することを求めるトランプ大統領の大統領令の差し止め要求を覆す判決を下した。
差止請求に対する否決は、メリーランド州とハワイ州の連邦地裁がトランプの大統領令のアメリカ全体での実行を差し止めた後に出たものだ。メリーランド州の判決は5月に控訴審で審理されることになっている。これらの2カ所の過去の判決は食い止められている。
米国バージニア州東区連邦地裁のアンソニー・トレンガ判事は、トランプが入国禁止を課すことはその法的権利の範囲内でありイスラム教徒に対する差別ではないとの判決を下した。差止請求はパレスチナ系活動家のリンダ・サーソアによって提出されたものだったが、その代理人はカウンシル・オン・アメリカン―イスラミック・リレーションズ(Council on American-Islamic Relations)の弁護士が務めた。
ジョージ・W・ブッシュによる任命を受けたトレンガ判事は、意見書の中で「大統領は国境でアメリカ合衆国への入国を禁止する無条件の権威を持つ」と述べた。彼は、大統領令は宗教についてはまったく触れておらず、アメリカ市民をテロリストの攻撃から守るという「国家の非宗教的目的」を有するものだと述べた。