<引用元:FOXニュース 2018.4.21>
トランプ大統領は21日、黒人として初めてボクシングのヘビー級王者となったジャック・ジョンソンに対する「完全な恩赦」を検討していると述べた。それは「ロッキー」の俳優、シルベスター・スタローンの要請を受けてからのことだった。
トランプ氏は、スタローン氏から電話でジョンソン氏の話を聞き、現在、死後恩赦を検討中であると発表した。AP通信によると、スタローン氏はトランプ氏の支持者であり、2016年の新年前夜パーティにも参加したという。
トランプ氏は次のようにツイートした。「(ジョンソン氏は)大変な艱難辛苦を通過し、彼の人生は困難で物議を醸すものだった」「このことに長年目を向けていた人たちは、ほとんどがそうなると考えていたが、私は完全な恩赦を検討している!」
Sylvester Stallone called me with the story of heavyweight boxing champion Jack Johnson. His trials and tribulations were great, his life complex and controversial. Others have looked at this over the years, most thought it would be done, but yes, I am considering a Full Pardon!
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2018年4月21日
ジョンソン氏はテキサス州ガルベストンに生まれ、特に1910年の「世紀の一戦」で白人ボクサーのジェームズ・ジェフリーズを破ってから、人種的な不満の標的となった。またその試合がきっかけで、人種暴動に拍車がかかることになった。3年後彼は、マン法に違反したとして全員白人の陪審によって有罪判決を受けた。マン法とは、「不道徳な」目的のための女性の州間移動を違法とする法律。
ジョンソン氏を起訴しようとする試みにおいて、当局はまずジョンソン氏の問題の女性であるルシール・キャメロンとの関係を標的にした。しかし、彼女は協力を拒み、その後彼の妻となった。
しかし、当局は別の白人の証人であるベル・シュライバーを見つけ、彼に対する不利な証言が行われた。有罪判決を受けた後、ジョンソン氏は国外逃亡したが、数年後帰国することを受け入れ、10カ月間の実刑を受けた。亡くなったのは1946年だった。
ジョン・マケイン上院議員(共和、アリゾナ)は、2004年からジョンソン氏の恩赦を要求しており、オバマ前大統領が恩赦を行うことなく2017年に任期を終えたことを批判していた。ハリー・リード(民主、ネバダ)前上院院内総務も恩赦を求めていた。
(以下略)