<引用元:ニューヨーク・ポスト 2019.12.30>
トランプ大統領とオバマ元大統領は、2019年の最も尊敬される人物として大接戦を演じている。新たな調査で判明した結果は米国の政治的な分断を浮き彫りにするものだ。
トランプがその栄誉を得たのは初めてのことであり、オバマは12回目となった。
ギャラップによる世論調査は1948年以来毎年実施されており、米国人に世界中で最も尊敬する人物が誰かを尋ねたものだ。
12月2日から15日までに調査を受けた人の中で、オバマとトランプそれぞれの名前を挙げた回答者はどちらも18パーセントだった。だが結果は予想通り党派によって分かれた――民主党の41パーセントがオバマを挙げ、共和党の45パーセントがトランプを選んだ。
2人の大統領のほかでは、回答者の2パーセント以上の選択を得られたはいなかった。
今年トップ10位までに入ったのは、ジミー・カーター元大統領、実業家のイーロン・マスク、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ、フランシス教皇、バーニー・サンダース上院議員、アダム・シフ下院議員、ダライ・ラマ、そしてウォーレン・バフェットだった。
2年連続でミシェル・オバマが米国で最も尊敬される女性となった。
ギャラップによると、在職中の大統領は最も尊敬される人物として米国人に選ばれることが多く、これまでの72回の調査の中で58回栄誉に輝いている。
「トランプは過去2年より人気が上昇しており、45パーセントの支持率がある現在、大統領となってから最高の水準だ」とギャラップはプレスリリースで指摘した。
12月初めにトランプが史上3番目に議会から弾劾訴追された大統領となったにもかかわらず、この結果となった。
「支持率の上昇と一致して、米国人の18パーセントが現在トランプを最も尊敬される人物として挙げており、2018年の13パーセント、2017年の14パーセントからも上昇している」とギャラップは述べた。
ファーストレディのメラニア・トランプは、世界で2番目に尊敬される女性となり、オプラ・ウィンフリー、ヒラリー・クリントン、そして気候変動活動家のグレタ・トゥーンベリが3位で同点となった。
女性の上位10位内には、女王エリザベス2世、ナンシー・ペロシ下院議長、ルース・ベイダー・ギンズバーグ最高裁判事、エリザベス・ウォーレン上院議員、ドイツのアンゲラ・メルケル首相、ニッキー・ヘイリー元国連大使が入った。