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トランプに対するディープ・ステートの陰謀

投稿日:2019年10月17日

<引用元:デイリー・シグナル 2019.10.15>アームストロング・ウィリアムズ氏による寄稿

(略)

弾劾騒動は報道でも連邦議会でも過熱の状態に達している。おもに民主党から生じているトランプに対するいくつかの議会調査は勢いを増している。

こうした調査の大義名分として利用される、いわゆる「新事実」や「申し立て」の多くは、政権とインテリジェンス・コミュニティ内部の匿名の情報源といわゆる内部告発者から出たものだ。

少々疑わしいタイミングだ。

この最新の論争が生じたのは、トランプがジョン・ボルトン元国家安全保障担当補佐官を解任し、シリアから米軍を全て引き上げるという決断を固持した直後のことだ。

その一方でトランプの個人的な過ちと軽微な罪はそれだけ――つまり弾劾という強硬手段で大統領を解任するためにはささいな大義名分であるようだ。

そのようなまとまった恨みの理由となった可能性があるのは、ひょっとするとトランプの外交政策「違反」が、特に米国の軍部とインテリジェンス・コミュニティ内の一連の定着した勢力を苛立たせたという事かもしれない。ジョージ・W・ブッシュ大統領の政権を戦争をめぐって追跡した主流メディアは、まさにその罠から米国を引き抜こうというトランプの取り組みにとりわけ腹を立てているようだ、ということかもしれない。

トランプの型破りに対して高まった感情が最高潮に達したために、ルディ・ジュリアーニやデビン・ニューネス元下院情報委員長のような、通常は落ち着いた穏健な共和党員が、暗く陰謀めいた「ディープ・ステート」という言葉を不用意に喚起して大統領を守ることに専念している。

この「ディープ・ステート」のメンバーが一体誰なのかを誰も知らないし、誰も名指ししている人はいない。にもかかわらずそれは至る所で大統領を追い回しているようだ。

この悲嘆は、議会、ホワイトハウスの半分を占め、最高裁の過半数を任命した政党から出たものとしては幾分そぐわないいのではないだろうか?どうして大統領の選挙陣営が、それほど強力な政治的権力を行使すると同時に闇の勢力に悩まされているとみなすことができるのだろうか?

その答えは極悪というよりもありふれたものだ。「ディープ・ステート」はありふれた風景の中に潜んでいる。秘密のグループではなく浸透している考え方のことだ。

市民と機関の多くは共通語として漸進主義を採用してきた。公民権運動主導者たちに、キングが社会変革を主導するのに取った過激で新しいアプローチに反対させることになったのと同じ惰性が、ほとんど独力で米国の地政学的枠組みを転換しようというトランプの試みにも反対している。

継続する軍国主義、緩い移民制度、不公正な貿易、歯止めが利かない債務に現在投資している勢力は、トランプの新しい方向性が自分たちから富と影響力を奪ってしまうことを恐れている。新たな進路を定める事は、価値と優先順位に痛みを伴う再編を強制する恐れがあるが、究極的には米国を正しい方向に向かわせる。

トランプの下での米国の政策の、2つの明確で相互に関係する側面は、特に支配的なカバール(陰謀団)を怒らせているようだ。それはイスラエルとの長期的な戦略的同盟と、ペルシャ湾の石油貿易に対する経済依存だ。どちらの愛着も我々を戦争、債務、不正という下劣なウサギの巣穴に押し込めてきたのであり、見返りよりも犠牲のほうが大きかった。

グローバルな執行の過程で、我々は自分たち自身を損なったのであり、こうしたいつ終わるとも知れないように思える戦争の中で、今も苦しみ続ける何百万もの中東の人たちのことは言うまでもない。

ジョージ・ワシントン大統領は退陣直前に、まさにこうした状況に対して警告した。ワシントンはこう語った。「特定の国に対するあの不変の、根深い反感、他に対する情熱的な愛着ほど根本的なものはなく、排除すべきだ。・・・習慣的な憎しみや習慣的な愛好に向かって再び気ままに振舞う国は奴隷のようなものだ。敵意に対する、または好意に内する奴隷であり、いずれも義務と利益から間違った方向に導くのに十分なものだ」

我々はもはや中東の治安維持をするだけの余裕はないし、単にペルシャ湾のエネルギーをめぐる要求を維持するために、地域の様々な宗教派閥間の馬鹿げた内紛に巻き込まれることはない。

不必要な愛着――反感と同盟の両方――から米国を解放することで、トランプは米国の直接の利益を他の何よりも第一に置くという約束を守り続けているのだろう。

定着した勢力がトランプを止めようと躍起になっているという事実は、我々の愛着がどれほど有害なものになっているかを示している。党内の浸透と抵抗によってであろうと、民主党による党派的なクーデーターによってであろうと、我々は民衆に対する権力への忠誠を裏切っている。

大統領に対して訴えられた深刻な憲法上の犯罪は、文脈の中におかれるべきものだ。文脈なしに、文だけでは口実と見なされる場合もある。

民主党はすでに長期にわたるモラー捜査でリンゴをかじった。完全に捜査が行われ、報告にはトランプに対する重大な調査結果は1つもなかった。民主党は今度は、選挙が近いことを前提として奇妙にとげとげしく思える弾劾捜査によってトランプを退かせようとしている。選挙になれば全て容易に判断できるのだが。

議会に直接向き合って、トランプは隠ぺいしていないことを証明している。トランプは公然とこう問題提起している。米国は本当に勝ちたいのか?

 

アームストロング・ウィリアムズはデイリー・シグナルのコラム執筆者であり、全国放送のテレビ番組「The Armstrong Williams Show」の司会者である。

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