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スパイゲート・スキャンダル:2018年に分かったこと

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<引用元:The Epoch Times 2018.12.27>by ジェフ・カールソン(Jeff Carlson)

2018年は、2016年の大統領選挙につながる―またそれに伴う―出来事について明確にすることが数多く暴露された年となった。

FBI、CIA、司法省、そして国務省内の要因が、トランプ陣営に敵対して積極的に働き、またこうした要因が、トランプが驚くべき勝利を収めた後も継続してトランプ政権に反対して活動していたことが、今では明らかとなっている。トランプ勝利の直後、こうした取り組みは特に2つの分野に焦点を当てていた。つまり、トランプが新たに作った政権が効果的に前進するのを妨害し、同時に大統領弾劾に向けて押し進めるということだ。

この取り組みに加担したのは主流メディアであり、半端な真実と部分的事実に満ちた話を、次から次へとほとんど嬉々として推進した。

だが2017年後半に入ると、大統領は反対派を驚かせるとともに当惑させ続けた。政権は影響力を発揮し始め、表面上の統制がFBIと司法省の最高レベルに対して行使された。

2018年初め、ある種の粛清が起こり始めた。多くの話題の人物たちが急に辞職し、あるいは解雇された。アンドリュー・マッケイブFBI前副長官は解雇され、現在は大陪審による継続中の捜査の被疑者となっている。

2017年5月に開始されたロバート・モラー特別カウンセル(検察官)による捜査は、起訴を出し始めたが、トランプ陣営の側に目に見えて共謀の証拠を出すことができずにいる。モラーによる起訴は全て、アメリカ市民の側に共謀がなかったことを明確に示している。特別カウンセルは特に外国代理人登録法(FARA)違反と、オバマ政権下の利益誘導に焦点を当てているようだ。

同時に複数の捜査が進行中であり、それには、司法省のマイケル・ホロウィッツ監察長官が手掛ける、有名なFISA乱用に対する捜査も含まれる。

2019年へ向けて展望すると疑問となることがある。「誰が釈明の義務を負うのか?」、「どこまで高い政治的地位にまで捜査が及ぶのか?」、また「ジョン・ブレナンCIA元長官のような、もっと著名な人物の中にも捜査対象となる人たちが出るのか?」という疑問だ。

モラーの捜査

モラーの捜査は、多くの人にとって感情的問題であり懸念の元であることが判明した。だが、特別カウンセルが境界線を越えて行動していると懸念する人たちにとって、安心材料となり得ることもある。モラーの捜査が示した共通のテーマ、それは利益誘導とFARA違反だ。またポール・マナフォートに対する捜査のように、捜査の大半はトランプ以前の出来事に関連している。今のところモラーの起訴には、大統領に関連して、共謀の申し立てはなかった。

広くは知られていないことだが、トランプ、ローゼンスタイン、そしてモラーは2017年5月に面談した。モラー任命の前日のことだ。表面上の目的は、モラーがFBI長官の職務を受け入れるかどうかに関するものだったが、これは余り筋が通らないように思える。

モラーは2001年から2013年まで、通常10年の任期を2年上回って、FBI長官を務めた。2011年に、オバマはモラーにさらに2年FBI長官に留まるよう求めたが、それには議会からの特別な承認が必要とされた。新しい任期はほぼ確実に反対されるものだった。

5月17日のモラー任命は、非常に重要なことを1つ達成した。つまり、ロシア捜査の権限をFBIとマッケイブからモラーへと移したということだ。ローゼンスタインは捜査に対する最高権限を確保し、モラーの捜査の拡大にはローゼンスタインの承認が必要となった。

2017年8月2日、ローゼンスタインは改訂された捜査範囲と権限規定の覚書をモラーに出したが、内容の多くは黒塗りされたままだ。この覚書の目的の全体は不明のままであり、黒塗りなしのバージョンを見た者はほとんどいない。

黒塗りなしのバージョンを見た2名の人物は、マナフォートの件で裁判長を務めたT・S・エリス三世連邦地裁判事と、新たに司法長官代理に就任したマシュー・ウィテカーだ。

いずれの人物もローゼンスタインの覚書の内容に問題があるとは示唆していない。

スティール文書

年末も近づく中で、注目に値する決定的なことが1つ残されてる。

つまり、スティール文書は誤りだと証明された

スティールは最近の裁判所記録の中で、自分が雇われたのは、ヒラリー・クリントンが2016年大統領選挙の正当性に異議を申し立てるのを許すような情報を提供する目的だったことを認めた。公式の法的な異議申し立てはなされなかったが、今もFBIによる裏付けが取られていないスティール文書は、まさにその意図された目的のために利用されたのであり、それにはトランプ陣営のアドバイザーだった、カーター・ページをスパイするためのFISA令状取得の役割も含まれる。

2016年9月にスティールと会った、ヤフー・ニュース記者のマイケル・イシコフは最近、文書に関して重大な疑問を持っていたことをこう認めた

「スティール文書の詳細、それぞれの具体的主張を実際に詳しく調べれば、それらを裏付ける証拠が見当たらず、実際に、よりセンセーショナルな内容の一部が決して証明されることはなく、虚偽である可能性が高いと考えるだけの十分な根拠がある」

ジェームズ・コミーFBI元長官は最近、スティール文書が2017年5月の時点で立証されていなかったと証言した。しかも、文書は2016年10月21日に、ページに対するFISA令状取得のため、FBIによって主要な証拠として使用された。

元MI6諜報局員のイギリス国民が書いたスティール文書は、FBIとCIAによって利用され、文書の要約は直接バラク・オバマ大統領に提出された。それでも、この文書に付随する影響力にもかかわらず、ほとんどの内容が事実とは証明されておらず、多くは虚偽と判明しており、現在まで立証されないままだ。

それはひょっとしたら、当時は起こりそうもなかった、クリントンが敗れるという場合には、選挙に異議を申し立てるのに利用するという元々の文書の目的にかなっているということかもしれない。

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