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米国よ慌てるな、9月の雇用はレーガン時代以来で最高水準:アンディ・パズダー

<引用元:FOXビジネス 2020.10.2>アンディ・パズダー(Andy Puzder)氏による寄稿

現在の経済回復の大きさと速さに匹敵するものは歴史上皆無

米国は金曜日の朝、トランプ大統領とメラニア夫人がコロナウイルスと診断されたニュースで目を覚ました。

私個人としては、誰もが大統領とファーストレディにお見舞いの気持ちを持っているに違いないと思う。

経済面では、そうした速報がウォールストリートにとってどういう意味を持つかは明らかだ。選挙まであとわずか1カ月というところで、投資家の不透明感が株価を午前の取引で押し下げた。

11月の選挙前で最後となる雇用報告も金曜日に発表された。景気減速については他で読んだかもしれないが、9月の楽観的な雇用統計の数字は、我々がまだ米国の歴史上で最も力強い景気回復を経験していることを実に裏付けている。

政府が1939年にデータ追跡を開始して以来で最高の雇用増加――6月の雇用490万、5月の270万、7月の170万、8月の140万――を記録した4カ月に続き、9月にはさらに66万1,000の雇用が増加した。

9月の雇用の数字は、それ以前の4つの記録的な月を別にすれば、レーガン大統領時代の1983年以来で最高だった。これは4つの記録的な数字からの減速ではあるが、それでも37年間で最高に留まっていることを覚えておいて欲しい。

それに比べて、オバマ・バイデン時代の雇用増加の月間最高記録は、2010年5月の54万だった。

合計すると米国経済では、1,140万の雇用つまりコロナウイルスで4月に失われた2,080万の雇用の55パーセントを取り戻した―しかも、多くの主要な州がまだ少なくとも部分的にロックダウンしている中でのことだ。

楽観的な材料として、経済が閉鎖されて仕事を失った2,540万人の人々の中で、1,420万人つまり56パーセントは雇用された地位に再び加わっており、失業率は4月の14.7パーセントから9月の7.9パーセントにまで低下した。連邦議会予算事務局(CBO)が第3四半期の失業率を16パーセントと予測していたことを思い出していただきたい。

だが雇用の数字は楽観的な経済指標だけに留まらない。例えば、1日に発表された評価の高い供給管理協会(ISM)の月次製造業報告によると、「9月に製造業部門での経済活動は増加し、経済全体で5カ月連続の増加を記録」した。

9月の数字はまだ出ていないが、小売売上高は7月の時点でパンデミック以前のレベルを超え8月も継続して増加して0.6パーセント増となっている。

その数字は楽観的なものにとどまるはずだ。1日の発表で、全米産業審議会の消費者信頼感は9月に急上昇して101.8となってパンデミックが始まって以来で最高を記録し、前月比としては17年で最大の伸びとなった。

それが重要であるのは、個人消費が我々の国内総生産の約3分の2を占めているからだ。これまで、政府がデータの報告を開始した1948年以来で最高の四半期GDP成長は、1952年第4四半期の13.8パーセントだった。

アトランタ連銀のGDPNow予測モデルは、9月末までの第3四半期について、34.6パーセントという驚異的なGDP増加を予測している。それは第2四半期の31.4パーセントという歴史的な減少に続く、歴史的な増加となる。

歴史的な減少と回復と言えば、FRBの資金フローに関する最近の報告によると、米国の世帯と非営利団体の純資産は第2四半期に6.8パーセント増加して過去最高の118兆9,600億ドルとなった。それは、株式市場、住宅価格、個人口座の価値が急上昇した2019年末より3,780億ドル多い。個人の貯蓄率も第2四半期に25.7パーセントという記録的高さとなった。

現在の経済回復の大きさと速さに匹敵するものは歴史上皆無だ。

これは1つには、議会と大統領がパンデミックによる閉鎖に対処するために導入したプログラムと、議会が実施を拒否した際に大統領が大統領令によって講じた措置によるものだ。

例えば給与保護プログラム(PPP)によって、数多くの企業が州と地域の極めて厳格なロックダウン局面の中で、休止状態に入ることができるようになり、完全に倒産してしまうことを回避できた。著しく短い期間で、PPPは5,000億ドル以上を返済免除条件付き融資に配分し、5,100万以上の雇用を救った

もし議会が職務を果たして、民主党と共和党が合意できる経済刺激パッケージの要素を成立させていれば、回復はさらに強く、動的なものとなっていただろう。

我々の経済力がパンデミックの閉鎖に入り込むことは、そこから浮上する上でも重要な要素となっている。

米国国勢調査局の最新のデータは、2019年の平均世帯収入が6.8パーセント増加して6万8,700ドルになったことを示している―1967年以降の記録で1年の増加として最大のものだ。その1年間での増加(4,379ドル)は、オバマ・バイデンの8年の任期全体での増加(3,021ドル)よりも大きかった。

貧困率も1.3ポイント低下して10.5パーセントとなり、政府がデータを報告し始めた1959年に遡って、1年間での最大の減少かつ最低の値だった。

結果として、景気によって410万人の人々が貧困から抜け出すことができ、1966年以来で最大の年間減少となった。比較のためだけのことだが、オバマ・バイデン政権の8年では、貧困者の数は78万7,000人増加した。

我々がパンデミックの閉鎖に突入したのは、現代で最も強力な労働市場の中でのことだった―ひょっとすると過去最高だったかもしれない。トランプ大統領はその閉鎖の経済的影響に対抗するために、即座に積極的に行動した。

結果として我々は、2番目のトランプ好景気の初期段階にある。だがその勢いを継続するためにはトランプを11月に勝たせる必要がある。

 

アンディ・パズダー(Andy Puzder)氏は、弁護士を務めた後、16年以上CKE レストランのCEOを務めた。現在はペパーダイン大学公共政策大学院の上級研究員である。

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