＜引用元：ニューヨーク・ポスト 2020.9.24＞
（ワシントン）ニューヨークの中国領事館は、共産主義国家による米国スパイ活動の主要拠点として使用されている、とマイク・ポンペオ国務長官は、ニューヨーク市警（NYPD）の警察官が中国政府のスパイとして逮捕され起訴された後本紙に語った。
また、外交官と諜報員がさらに逮捕される可能性がある、とポンペオは23日に着席してのインタビューで本紙に語った。
「彼らは、通常の外交の範囲を超えてスパイが行うようなことに類似する活動に従事している」とポンペオは、ウエストサイド・ハイウェイ沿いの領事館内の行状に関して強く問い質すと答えた。
ポンペオの発言は、NYPDの警察官が中国政府の秘密工作員として働いていた―中国は否定―として先週逮捕され、米国政府が7月に2人の軍関連の工作員がCOVID-19ワクチン研究の情報を盗もうとして起訴された後で、ヒューストンの中国領事館を閉鎖すると決断してからのものだ。
「我々が閉鎖したのは彼らがスパイ行為に従事していたからであり、それは法律用語だ。単なるスパイ小説用語ではない。データと分析に基づき、事実に基づいた分析であって『いや、これはスパイ行為であり、不正であり、従ってあなたを送り返す』というものだ」と彼は23日、ウィスコンシンからの帰りのフライトで述べた。
州の連邦議員に対する演説の中で、元CIA長官は、中国共産党職員が州と市のレベルで全面的なプロパガンダ作戦に従事していると警告し、ビッグアップルの領事館は「政治的に非常に活動的」だと認定した。
「州レベルの職員、そして地域の利権を標的とする中国共産党のキャンペーンは、長年どんどん進行しており、増強しつつある」とポンペオは語った。
2月にはシカゴの中国領事がウィスコンシン州のロジャー・ロス上院議員に接触し、何とかして彼に中国のコロナウイルス対応を称賛する決議を成立させるよう働きかけた―その要求を彼は「真っ平なこと」と呼んだ。
7月に国務省は、米国の24カ所以上の都市の中国領事館が、共産党兵士がスパイ行為に従事するために学生を装うのを支援していることを確認した。
サンフランシスコとニューヨークの中国領事館も、スパイ行為の温床と認定された。
領事館は長年、近隣のシリコンバレーから企業秘密を盗もうとしたり、ビッグアップルのウイグル人と中国人の反体制グループに関する情報収集を行っているという訴えがあった。
ポンペオは本紙に、こうした取り組みはマンハッタンの国連本部にまで及んでいる可能性があると述べ、トランプ政権は米国で働く多くの中国人外交官から目を離さないように非常に注意していると語った。
「ここには中国領事館があるだけでなく、国連施設もあるということを忘れてはならない」と元カンザス州連邦議員は語った。
（略）
中国当局は、NYPDの警察官で予備兵のバイマダージー・アンワンが、同胞のチベット人を裏切って彼らをスパイし、中国政府の管理官に情報を渡していたという訴えを否定した。
アンワンのような例が他にもあるかという質問に、ポンペオは「もちろんのことだ」と答えた。
「お分かりのように、今週のNYPD警官の件だけでなく、司法省が起訴した事件は複数あり、彼らはこうしたことを追求し続けると我々は確信しているし、今後もまだ出てくるだろうと私は見込んでいる」
ニューヨークの中国総領事館からは即座にコメントを得られなかった。
米国政府が中国に関するレトリックを高めている中、共産主義国はコロナウイルスの起源を隠蔽したこと、米国の知的財産を盗んだこと、そしてウイグルの先住民のような少数派グループを拘留していることで国際社会の厳しい監視に直面している。
米国の高等教育機関での外国の影響力にも懸念が高まっており、少なくとも1つの議会調査の口火を切ることになった。アイビーリーグの大学が、利益をもたらす中国との関係を秘密にしようとしているというものだ。
1月には1人のハーバード大学教授が、少なくとも自身に150万ドルを支払った中国の研究機関との取引に関して偽ったことで起訴された。
昨年以降、資金公開の圧力を受けてから、ハーバード大学とエール大学は65億ドル以上の外国の資金を公開している。
