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「党派的なご都合主義」:WSJがリベラルの米国・欧州の新型コロナ比較に異議

<引用元:デイリー・コーラー 2020.6.29

ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)編集委員会は、米国の(新型)コロナウイルス対応に対する非難に警告を発し、米国と欧州の比較を「党派的なご都合主義」と呼んだ。

同紙編集委員会は28日、トランプ政権も楽観的過ぎる場合が多いとしながらも、リベラルが感染者数の急増を政権のせいにするのは党派的な攻撃だと述べた。WSJは特にワシントン・ポストの最近の記事を、米国と欧州諸国のパンデミック対応の有効性を比較しようとする一例として挙げた。

最初の発生は数日しか違わないにもかかわらず、米国で毎日最高記録を報告している一方、欧州はウイルスの拡大をほぼ抑え込んでいる。

だが米国では感染者の急増にもかかわらず、10万人あたりの死亡者はわずか38人であるが、イギリス、スペイン、イタリア、フランスではそれぞれ10万人当たりの死亡者は、66、61、57、44人となっていると、WSJ編集委員会は述べた。

感染者が最近増加した州でも死亡率は依然として低く、WSJによるとアリゾナ州では10万人あたり21人、フロリダ州では15人、テキサス州では8人となっている。再開に対して非常に遅いアプローチを取っているニューヨーク州では、10万人あたりの死亡率は161だ。

再開段階の移行が早すぎたという批判に反して、全ての州は5月から6月初めにかけて徐々に再開しており、レストラン、バー、小売店が定員の50パーセントを決して超えないようにしていた、と同紙編集委員会は指摘した。

各州は2カ月ほど前に再開のための措置を講じたが、入院患者の増加はここ数週間で初めて出てきたものだとWSJは述べた。

米国がウイルスの抑え込みに苦労しているにもかかわらず、米国も欧州も若者の集まりを制限するのに苦労しているものの、米国のレストランと店の人の出入りはドイツフランスイギリスなどより少ないことをWSJは明らかにした。

WSJは米国のパンデミック対応を非難することは控えながら、結論を出すのは早計だと編集委員会は述べた。

編集委員会は結論として、米国人とメディアに等しく総計な結論を出すのを控えるよう呼びかけ、パンデミックは近いうちにどこかに行ってしまうことはないと述べた。

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