<引用元:ワシントン・フリービーコン 2020.6.14>
継続中の捜査によると、国立衛生研究所(NIH)の助成金を受け取っていた少なくとも54人の科学者が、外国政府、特に中国とのつながりを開示しなかったために解雇された。
2018年以降NIHは連邦政府助成金を受け取った科学者による詐欺の実例を調査している。NIHが調査した事例のうち93パーセントで、こうした科学者は中国とのつながりを開示していなかった。約1億6,500万ドルの助成金がこうした科学者に支払われていた。
調査結果は最初にサイエンス誌で報じられたもので、中国が米国の投資する機密研究プログラムに科学者を配置しようという取り組みを説明付ける証拠を提供している。
議会はここしばらく盗まれた米国の科学研究に関して懸念してきた。上院常任特別捜査委員会による2019年の捜査では、中国人科学者が、海外の研究者を雇ってその才能を中国に持ち帰るという千人計画に協力し、「中国に『影の研究所』を設置し・・・米国の科学者が苦労して得た知的資本を移転させる場合もある」ということが分った。
中国などの外国政府とのつながりを隠していたことが分った科学者の4分の3が、NIHの有効な助成金を受けていた。
サイエンス誌によるとNIHは懸念のある可能性のある399人の科学者を特定した。FBIは少なくとも30パーセント、つまり121人の人物が外国政府とのつながりに関して嘘をついたことを確認した。