<引用元:FOXニュース 2020.4.28>
テッド・クルーズ上院議員は、中国での公開に向けて映画を検閲する映画スタジオに国防総省が協力することを阻止したいと考えている。
クルーズ議員は28日、一連のツイートの中でこう述べた。「あまりにも長い間、ハリウッドはより大きな利益を名目に中国の検閲とプロパガンダに加担してきた。『SCRIPT』法案は、ハリウッドに米国政府からの必要な支援と中国からの収益のどちらかを選ぶよう強いることで、警鐘の役割を果たすことになる」
『SCRIPT』とは、検閲停止(Stopping Censorship)、誠実性復帰(Restoring Integrity)、映画保護(Protecting Talkies)の法案の略であり、同議員が28日に自身のソーシャルメディアアカウントで投稿したポリティコの記事によると、クルズ議員は上院議会が再開した時に提案する予定だ。
国防総省は、映画でより正確に軍隊を描写するのを支援するためにテレビと映画に協力してきた―それらは実際の出来事に倣う筋やフィクションであることもある。
クルーズの法案では、中国での検閲に従うために映画を改変、検閲、編集するスタジオに対する協力をストップさせる。
中国は最近、「ボヘミアン・ラプソディ」のような大ヒット作を監視官が検閲し、映画業界に対する影響力を示している―その映画では、クイーンのリーダーの性的傾向についてのシーンを隠蔽していたと、2019年に映画が公開された後AP通信が報じた。
中国政府は、コロナウイルスのパンデミックに関する透明性の欠如でも広く批判を受けている―一方その当局者はウイルスに関して米国が「嘘をついている」と訴えている。
「我々は米国の政治家に、責任をそらそうと策を弄し続けるのではなく、自国の問題について検討し、できるだけ早急に(コロナウイルスの)感染拡大の統制に最善を尽くすよう忠告する」と中国外交部の耿爽(こう そう)報道官は28日に語った。
国防総省は何十年もの間、「トランスフォーマー」、「パールハーバー」、「ミッドウェイ」といった映画でコンサルタントを務めてきた。当局は、そうした協力は納税者に対してゼロコストで行われているとしている―また、まず国防総省当局者の承認を受けなければならない、と。
マーベルの映画「アイアンマン」は、ポリティコによると国防総省の協力で制作された。だがマーベル・シネマティック・ユニバースの関連映画、「アベンジャーズ」は違った。WIREDの2012年の報道によると、当局者は(架空の)準軍事的な組織「S.H.I.E.L.D. 」を、現実の指揮系統と全く食い違っているものと判断した。
先週クルーズ議員は、中国の報道機関が米国の視聴者に対して「プロパガンダ」を放送するために、連邦通信委員会のルールを回避するのを防ぐ法案も発表している。
「CCP(中国共産党)は、プロパガンダ浸透を拡大させ、全体主義政権に関する実際より悪く政治的に不都合な真相をごまかすために、毎年何十億ドルもかけて報道機関を買収し情報戦争を仕掛けている」とクルーズは先週金曜日に述べた。