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中国が伝染病の起源を曖昧にしようとする中、「武漢ウイルス」という言葉は人種差別的とジャーナリストが非難

<引用元:ワシントン・フリービーコン 2020.3.9

ジャーナリストは、COVID-19を「武漢ウイルス」と呼んだマイク・ポンペオ国務長官と他の共和党議員を、人種差別主義者と呼んでいる。そうした中で中国は(新型)コロナウイルスの起源を否定するだけでなく、ウイルス拡散を米国のせいにしている。

ポンペオ長官は3月5日の記者会見とその後のインタビューでコロナウイルスのことを「武漢ウイルス」と呼んだ。ジャーナリストは、ポール・ゴサール下院議員がその言葉を使用したことを人種差別だと非難した。同議員は自身がウイルスにさらされて自主隔離したというのに、だ。

ポンペオが「武漢ウイルス」という言葉を使ったのは、中国共産党に対する直接的な非難となった。というのも同国は急激な流行の初期段階には同等に認めていたというのに、ウイルスの起源が中国であることを否定し始めているからだ。

フランスの「クロワ(La Croix)」紙は9日、「徹底した中国のプロパガンダ機関」がコロナウイルスの起源が中国であることを否定する取り組みに着手していると報じた。「中国共産党からみれば、中国がコロナウイルスの発生源として特別視されるのは受け入れがたいということだ。中国をウイルスに結びつけるものは全て疑問視され、全ての歴史の本から消えなければならないのだ」と同紙は伝えた。

クロワ紙は中国の外交官が、武漢は「我々が最初にエピデミックの発生源だと考えていた」場所であるとツイートし、ウイルスの「真の発生源は不明のまま」であり、「厳密にどこからきたものかを調査中だ」と言うよう命令を受けていると報じている。一方東京の中国大使館は、自国民に「日本のコロナウイルス」に対する警告のメッセージを送っている。

フランスの新聞社の報道は、中国当局者の公式声明と一致しており、中国外交部のZhao Lijian報道官は「ウイルスの起源がどこであるかはまだ不確定である」と述べている。

報道は、マルコ・ルビオ上院議員(共和党、フロリダ)が論説で、中国、ロシア、イランがウイルスの責任が米国にあるという虚偽情報キャンペーンを行っていると警告してからのものだ。

「中国軍のポータル、 Xilu.comは最近、ウイルスは『米国が中国を標的として作った生物化学兵器』だと根拠なく主張する記事を出した」と、上院の情報・外交関係委員会に在籍するルビオは指摘していた。

ポンペオは、中国をアウトブレイクから距離を置かせるための同国政権の常套句を用いる米国の記者に反論した。

「他ならぬ中国共産党が武漢から出たものだと述べた。だからマイク・ポンペオの言葉を鵜呑みにしないでくれ。我々は、これがどこで始まったのか知っているという点では、非常に高い自信を持っている。またもっと迅速に手に入れられるようにできたはずの情報があり、世界中の医療関係者の間に提供し共有できたはずのデータがあったという点でも高い自信を持っている」と、ポンペオはCNBCに語った

「第1に、中国共産党はここがウイルスの始まった場所だと言っていた。ワクチンを開発することとリスクに取り組むことの両方に対して、最終的に解決策となるデータセットを把握するために中国共産党と協力することが、信じられないほど苛立たしいことだということが判明した」とポンペオは6日にFOXニュースに語った

記者たちはポンペオ発言の前、何の問題もなくアウトブレークの起源に言及していた。レクシスネクシスによると、「武漢ウイルス」という言葉が3月5日より前に、英語のニュースメディアで3,583回登場したことが分っている。「武漢コロナウイルス」という言葉は、ポンペオも使用したが、同じ期間で8,119回使用された。

両方の言葉のメディアによる使用回数は、世界保健機関がウイルスを公式に「COVID-19」と名付ける2月11日のガイダンスを発表してから低下した。だが、レクシスネクシスによると、「武漢ウイルス」は2月12日から3月5日までの間に英語のメディアでまた423回使用され、「武漢コロナウイルス」は1,184回使用された。

「武漢ウイルス」という言葉は実際、現在のコロナウイルス大流行より前から存在しており、特に気掛かりなインフルエンザ・ウイルスに言及するために1996年の出版物に最初に登場していた。「A型武漢ウイルスは、高齢者に致命的な事態を引き起こす恐れがあり、国内で予測される3つのウイルスの中で最も危険だ」と当時AP通信は報じ、ウイルスのことを「武漢」と呼んだクリントン政権CDC当局者の言葉を引用した。

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