ドナルド・トランプNEWS

アフガンの終わりのない戦争を終わらせる約束をトランプが成就する絶好の時期

<引用元:ワシントン・エグザミナー 2019.12.11>ブラッド・ポランボ氏による論説

トランプ大統領がアフガニスタンの戦争に反対を唱えてきた記録は10年ほど前に遡る。2013年に、当時一般市民だったトランプは「我々はアフガニスタンから直ちに去るべきだ。これ以上命を無駄にしてはいけない」とツイートした。他のツイートでも「アフガニスタンは全くの無駄だ。帰還する時だ!」と述べた。

だがトランプ大統領が就任して3年近くになるが、米国はまだ18年かけて失敗したアフガニスタンでの国造りの実験に約1万3千人の兵士を従事させている。トランプ政権は、選挙運動での重要なフレーズの1つでもあった「終わりのない戦争」を終えるという大統領の言葉の後も、軍事介入を継続している。

けれども幸いなことに、大統領が約束を最後まで守るにはまだ遅すぎない。実のところ、我が国の関与に対する大統領の直感的な反対の正当性を示す今週浮上した事実によって、アフガニスタンからの完全撤退の機は熟している。

ワシントン・ポストが9日に発表した大々的な暴露記事は、戦争が始まって以来政府高官が不誠実だったという驚くべき歴史を立証している。記者たちは「政府高官が18年間の軍事行動でずっとアフガニスタンでの戦争に関して真実を伝えず、嘘だと知りながら楽観的な内容を公表し、勝てない戦争になったという紛れもない証拠を隠していた」ことを証明する十数の例を発見した。

「ディフェンス・プライオリティーズ」のダニエル・デペトリスがワシントン・エグザミナーの衝撃の論文で明らかにしたように、「その内容は、問題を軽視し、悪いニュースを抑え込み、欠陥のある基準と根拠に基づいた成功に関する無意味な話を広めるための、国防総省とホワイトハウスでの一致した試みを暴露している」。

ワシントン・ポストの記事は、タカ派外交政策エスタブリッシュメントのわずかに残った撤退反対論を完全に否定するものであり、この18年間の戦争が期限切れの紛れもない失敗であることをかつてないほどに明白にしている。

だがそれだけではない。こちらも今週発表されたものだが、超党派の歳出改革協会(Institute for Spending Reform)の新たな研究は、アフガニスタン撤退が米国の財政健全性に対してどのような意味を持つかについて史上初の財政分析を提示している。その結果はトランプに今行動する好機を提示しており、トランプ政権の明白な失敗の1つに目を向けている。

トランプは確かに規制を縮小させ、大規模な減税を実現した。だが財政保守派が大統領に抱いている最も正直で揺るぎない批判の1つは、選挙運動での約束にもかかわらず財政赤字の抑制に完全に失敗したというものだ。それどころか、2019年には年間の赤字を1兆ドル増加させることになっている。

研究の執筆者は、「米国が(アフガニスタンでの)関与を縮小すれば・・・節約が可能な範囲は・・・2,100億ドルから3,860億ドル」だとしている。これは年間予算の赤字の約10パーセント削減を意味することになる、と彼らは結論付けている。

トランプにとっては、エスタブリッシュメントの嘘に終止符を打ち、国家の財政健全性回復に向けた大きな1歩を踏み出して、今週の進展に乗じてアフガニスタン撤退の約束を成就するチャンスだ。そうでなければ、大統領は今後も問題を避けて現状を維持することもできる――が、戦争で疲弊した有権者はその失敗を投票の際に忘れないだろう。

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