ドナルド・トランプNEWS

バチカン・中国協定がキリスト教弾圧を煽っている、と中国のカトリック教徒

<引用元:ブライトバート・ニュース 2019.11.2

(ローマ)中国のカトリック教徒の多くは、バチカンが中国共産党政府と合意したことがキリスト教徒を迫害する当局者を勢いづかせているとして後悔を表した。

中国・バチカンの合意が迫害の直接の原因ではないが、協定は「バチカンは自分たちを支持している」と主張する政府当局者をつけあがらせている、と邯鄲(ハンダン)教区の地元カトリック教徒は教皇庁立外国宣教会(ミラノ外国宣教会)の公式報道機関であるAsiaNewsに語った

AsiaNewsは政府がさらに40の教会の撤去を命じたことも報じた。

河北省邯鄲地区のウーガオチャンの教会では、政府による承認にもかかわらず、建物に正式な許可がないという口実で教会を撤去せよという政府の命令に信徒たちが反発している。

10月31日の午前6時に、信徒と聖職者は中国政府による建物の解体を防ごうと教会内に立てこもった。

前世紀の半ばから、中国のカトリック教徒は国の管理する「中国天主教愛国会」とローマに忠実な地下教会に分裂していた。

2018年9月に結ばれた司教任命に関する中バチカン「暫定」合意の後、政府は全ての信者が党公認の団体に入るよう圧力を高め、報道によると非公式キリスト教コミュニティに対する取り締まりはエスカレートしている。

バチカンが共産党との協定に署名してわずか数週間後、当局は処女マリアに傾倒する2つのカトリック巡礼地を撤去した

当局はDongergouにある「7つの悲しみの聖母」の聖地とAnlong(貴州省)にある「山の聖母」を破壊した。

Dongergouの聖地は「中国化」という名目で取り壊された。政府当局者によると「十字架が多すぎる」「イコンが多すぎる」ために、聖域が共産党が定めた規定に沿わないという理由だった。

翌月、政府当局者は、4人の地下カトリック教会の司祭を天主教愛国会への参加拒否を理由に逮捕した。

警察が、Xiwanzi教区の2人の司祭――Zhang Guilin神父とWang Zhong神父――とXuanhua教区の2人――Su Guipeng神父と Zhao He神父――を「教化」の目的のために拉致した、とAsiaNewsは報じた。

今年7月には、中国共産党当局は天主教愛国会に入会したカトリック司祭のために1週間の研修を主催した。テーマは「カトリック教会を社会主義社会に適合するように導く」というものだった。

セミナーでは、司祭は社会主義を推進し、カトリックを中国化し、信仰よりも国を優先し、そしてローマの権威から離れた「独立・自立した民主的な教会」を発展させるよう教育された。

Mindong教区の様々な小教区から来た33人の司祭と、寧徳市から来た20人の宗教問題担当職員がこの研修コースに参加した。講義は共産党メンバー、統一戦線、大学教授、そして天主教愛国会司教が行った。

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