ドナルド・トランプNEWS

バー司法長官が攻撃を受ける理由は、捜査が権力者を脅かすため

<引用元:FOXニュース 2019.5.2>WSJ紙論説委員 キンバリー・ストラッセル(Kimberley Strassel)氏による寄稿

怒ったワシントンより醜いものは、怯えたワシントンだけだ。そして今週のウィリアム・バー司法長官に対する電撃戦を駆り立てているのは「恐れ」だ。

バー氏は1日、上院司法委員会の公聴会の席で数時間にわたる民主党による侮辱に最後まで耐えた。耐え抜いた見返りとして、一連の報道の中で、違法で、不正直で、妨害的な人物というレッテルを貼られてしまった。ナンシー・ペロシ下院議長はバー氏が議会に嘘を言ったとして公然と非難し、「犯罪とみなされる」ことだと述べた。下院司法委員会のジェロルド・ナドラー委員長は、バー長官が委員会弁護士による反対尋問を受けるという前代未聞の要求に従わない場合は、議会侮辱罪に問うつもりだと述べた。連邦捜査局のジェームズ・コミー前長官は、バー長官の「魂」がドナルド・トランプに「食べられて」しまったことは残念なことだと述べた。マサチューセッツ州のエリザベス・ウォーレン上院議員は司法長官の辞任を求めている。カリフォルニア州のエリック・スウォルウェル下院議員は長官の弾劾を求めている。

こうした攻撃は、ロバート・モラー特別検察官やその報告書についてのことではなく、報告書について説明したバー長官の最初の書簡をめぐる非現実的な論争のことにつていでもない。司法長官は民主党が求めた透明性を提供した。長官は少し黒塗りされた報告書を即座に公開した。それは大統領を否定的な観点で描いたものだった。民主党は何に反対しなければならないというのか?

1つには不満がある。民主党は、トランプ大統領がロシアと共謀したことをモラー氏が証明するだろうという考えに、愚かにも2年の政治的資本を投入したが、モラー氏は何も残さなかった。個人的なものもある。民主党はバー長官が自分の職務に萎縮もせず謝罪もしないことを腹立たしく思っている。また、バー長官が、傍観したままモラー氏の妨害のほのめかしを民主党に楽しませておかずに、司法妨害疑惑を否定する決断を下して、紛れもなく司法長官らしく行動していることに対する敵意もある。

だが大部分は恐れのためだ。バー長官は上院公聴会で本物のスクープを出し、マスコミが気づかずにいる一方で民主党はそれに気づいた。司法長官は、トランプ=ロシア捜査の発端に対する捜査を補佐するために司法省の人員を割り当てたと述べた。その検証は広範囲にわたり、議会による捜査、同省のマイケル・ホロウィッツ監察長官による継続中の捜査、またモラー氏の成果からも詳細の情報を得ていると述べた。バー長官は、捜査が焦点を当てているのが、2016年秋のトランプチームのメンバーに対する秘密の監視令状に対する正当性だけでなく、その数カ月前に遡るものだと述べた。

また長官は、リサーチ会社のフュージョンGPSと英国の元スパイ、クリストファー・スティールがでっち上げた悪名高い「文書」に焦点を当てるとも述べた。FBIの捜査はそこに非常に大きく依存していた。バー長官は、文書自体がロシアの偽情報であるかもしれないという懸念を認め、その可能性を「全てが推論というわけではない」と表現した。また、同省が「複数のリーク犯罪を捜査中」であり、トランプ=ロシア捜査の詳細な機密事項を公開するつもりであると明かした。

 

キンバリー・ストラッセルはFox News寄稿者であり、ウォールストリート・ジャーナル論説委員を務め同紙でコラム、ポトマック・ウォッチを執筆している。

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