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トランプへのディフェンシブ・ブリーフィングを怠った偏向と意図が、リンチ元司法長官証言で明らかに

<引用元:サラ・カーター 2019.3.13

ドナルド・トランプ大統領の選挙陣営は、2016年の大統領選挙中にロシア人が陣営に浸透しようとしているという懸念が高まっていたにもかかわらず、FBIからディフェンシブ・ブリーフィングを全く受けなかった。

ロレッタ・リンチ元司法長官の証言の中で、他にも分かったことと合わせて、それは、FBIと司法省にとって幸先の良くない重大な事実だ。またそれは、ヒラリー・クリントン陣営に対する対応と、クリントンがFBIから詳細な「ディフェンシブ・ブリーフィング」を受けたか否かに関して、重大な疑問を提起するものである。リンチの証言はまだ公表されていないものだが、SaraACarter.comによって検証された。

ディフェンシブ・ブリーフィングは、結局のところ、影響力のある立場にある人たちの信頼を獲得して接近しようとする外国の関係者に無意識のうちに接触された、大統領候補者、選挙で選ばれた役職者、また米国企業に対してたびたび行われる手続きである。

特に、アメリカ人が気付かないうちに情報のための標的にされていることを示す、かなりの情報や知識がある場合、ブリーフィングによって政府は候補者を守ることができる。もしFBIや情報機関が、FBIと司法省の情報提供者が議会証言で示唆したように、外国の敵が大統領選挙に浸透しようとしているのではないかと疑うなら、そうした影響を受ける人たちに警告を与える必要があるのだと、ある元情報機関高官はSaraACarter.comに語った。

なぜかと言えば、例えば中国やロシアのような敵国が、また同盟国であっても、高官レベルの人物に接触できる人物から、気付かないうちに情報――または利益――を引き出そうとするからだ。接近によって、そうした国の国益に役立てたり、情報収集のための手段を得ることができる。

トランプの場合では、FBIは、一般的な防諜の説明だけは行ったが、防諜上の具体的脅威が存在するとFBIが考えているという情報は、陣営に提供しなかった。例を挙げると、陣営アドバイザーのジョージ・パパドポロス、カーター・ページについての懸念、それから元国家安全保障担当補佐官のマイケル・フリン中将についての懸念だ。

元情報機関高官はこう話す。「外国の敵が浸透を試みたり、陣営スタッフに接触しようとしたりしている場合、大統領候補にディフェンシブ・ブリーフィングを行うのは、FBIと情報機関の不可欠な職務だ。FBIと司法省が、カーターページと(ジョージ)パパドポロスについてそれほど懸念していたなら、トランプが候補者になった時、なぜトランプに説明しなかったのか?そうしなかったという事実が非常に多くを物語っている。クリントン陣営にディフェンシブ・ブリーフィングを行っていたとしたら、答えは明らかだと思う」

先週、ジョージア州のダグ・コリンズ下院議員が発表した、ブルース・オーの268ページの証言記録によって、トランプ陣営に対するFBIの捜査の陰謀と、関わった人物が明らかになっている。オーの証言と、未公開だが筆者が検証したロレッタ・リンチ元司法長官の証言、そしてFBI主席法律顧問のジェームズ・ベーカーの証言を合わせると、ある驚くべき事実が明らかになる。つまり、ロシアがトランプ陣営に浸透していることを誰もが懸念していたと言っていたようであるのに、司法省やFBIの誰も、ディフェンシブ・ブリーフィングを許可しなかったということだ。

リンチ、そして行われなかったディフェンシブ・ブリーフィング

まだ公表されていないが、リンチの証言から始めよう。

リンチは証言の中で、FBIと司法省の高官が当時大統領候補だったトランプに、ブリーフィングを行わなかったことを認めている。リンチによると、その話し合いにはFBI元長官のジェームズ・コミーも含まれていた。全員がディフェンシブ・ブリーフィングが選択しであると話していたが、最後まで実行することはなかったようである。それらの話し合いについて証言した人物は、なぜ実行しなかったかについて誰も明確に答えていない。

「ジョージ・パパドポロスがFBIの捜査対象だったことを知っていたか?」と昨年の非公開の公聴会で、ある捜査官がリンチに質問した。

「彼の行動が懸念事項であったことは知っていた」とリンチは答えた。

捜査官は、「彼がトランプ陣営の関係者だったことは分かっていたか?」と追及した。

するとリンチは、「それは知っていたが、やはり、詳細は知らないし、確かにその――当時を振り返ってみて、陣営での当時の彼の役割を知っていたかどうか分からない」と答えている。

捜査官はそれから、「彼が何らかの役割を持っていたと知っていたか?」とリンチに強く迫った。

「記憶の限りではそうだ」とリンチは答えている。

捜査官は次のようにもう一歩踏み込む。「あなたの記憶では、トランプ陣営と何らかの関係を持つ、2人の人物に対してこれらの捜査が開始されているが・・・捜査以外の選択肢を他に検討したか?」

リンチはこう説明する。「それは通常、情報機関が、私が知っているという文脈で、彼らの正式な役割や正式な職務で、彼らに影響を及ぼす可能性のある情報を知った結果として、情報が誰かに提供される場合のことだ」

すると捜査官は「大統領候補者にディフェンシブ・ブリーフィングは行われたか?」と質問する。

「ある種のディフェンス・ブリーフィングはそうだと、私は理解している」とリンチは答える。「それは私個人が関与していたことではない。彼らは受けた――彼らは実際セキュリティ・ブリーフィングを受けていた。私は、情報機関のメンバーとの話し合いからそれを知っているまでのことだ」

新事実:

「あなたはこれまでに、カーター・ページかジョージ・パパドポロスのどちらかについて、トランプ陣営がディフェンシブ・ブリーフィングを受けるべきかどうか話し合ったか?」と捜査官は質問し、2人が捜査対象であれば、なぜFBIと司法省はトランプに知らせなかったのかと繰り返し尋ねる。

リンチはこう答える。「私はそれが選択肢であることは確かに分かっていたが、いずれにしても、その選択肢がどうなったのか私は知らない。具体的な協議に入らずとも、確かにそれは誰もが考える選択肢だが、そうした行動が取られたのか私は知らない」

カーターとパパドポロスについての、トランプ陣営に対するディフェンシブ・ブリーフィングの協議に、リンチが関与していたか質問されると、彼女は「方向性を打ち出すレベルには及ばない」と答えるだけだ。

リンチはこう強調する。「私はただ情報の性質のために、注意しているだけだ。確かにそれは常に選択肢となるが、ごく初期の段階では、選択肢となるだろうし、時が経つ中で評価するだろう。私はその問題をそれ以上解決するような情報を持っていない」

(以下略)

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