<引用元:ワシントン・エグザミナー 2019.3.1>
デビン・ニューネス下院議員(共和、カリフォルニア)は1日、ロバート・モラー特別検察官のロシア疑惑捜査が「全て」公開されることを望んでいると述べた。
ウィリアム・バー司法長官が、モラーのレポートを早ければ今週には受ける準備をしているという報道が出てから、連邦の捜査が近いうちに完了するという見方が広まっている。
下院情報委員会の幹部メンバーでもあるニューネスは、メリーランド州オクソンヒルで開かれた保守政治活動会議(CPAC)で登壇し、レポートは「価値のあることも、新しいことも」何も提示しないと思うと述べた。
ニューネスが前期の下院情報委員長であった頃、共和党主導の取り組みで、2016年の選挙でのロシアの干渉に独自の捜査を実施したが、共謀の証拠は見つからなかった。民主党は捜査の完了は時期尚早だと主張した。
ワシントン・エグザミナーのバイロン・ヨークとの対談の中で、ニューネスは、民主党側の2020年大統領候補者を含めて、党派を超えてモラーのレポートの公表を求める声があるのは「結構」なことだと語った。
だが彼は、一般公開からさらに一歩踏み込むことを望んでいる。
ニューネスはこう話した。「モラーが行ったこと全てを公開して欲しい。全てのメール、盗聴した全員、入手した全令状を、だ。モラーが使用したことを一つ残らず、アメリカ人全員が見られるよう公開する必要がある」
コメントは、確実に国家安全保障上の懸念を提起するものだが、即座に批判を受けた。司法省元報道官のマシュー・ミラーは、「彼はこれを十分に熟慮していないと思う」とツイートした。
ニューネスは、彼が近い将来に複数の刑事送致を行うとみられている、司法省とFBIの上層部での偏向疑惑のためだけでなく、透明性のためにも、バー長官がこれらの機関の問題を解決することに期待をかけている。
バー長官は、承認公聴会で、レポートが議会と国民に公開されるかどうかという点に関して、できるだけ「透明性」を持ちたいと述べた。
司法省の指針では、モラーは捜査の完了について、バー長官に機密のレポートを提出することが必要とされる。レポートでは、検察官が捜査中の件に対して起訴しないことを決定、または選択した理由を説明しなければならない。司法省の規定では、モラーのレポートを議会や国民に公開する必要はないが、司法長官は独自のレポートを議員に提出し、同省がモラーチームの行動を止めたかどうかを知らせなければならない。
ニューネスは、トランプ政権が「司法省をコントロールしたことはない」と主張し、ジェフ・セッションズ前司法長官の唯一で最大のミスは、自身のトランプ陣営での役割を理由にロシア捜査から自己忌避したことだと述べた。
またニューネスは、昨年秋に下院情報委員会がロシア捜査に対する聴取記録の公開を満場一致で決定した後、情報機関が公開をしぶったことを非難した。
ニューネスは、最終的に公開を保証するのはトランプに掛かっていると述べた。