<引用元:ワシントン・ポスト 2018.11.7>エド・ロジャーズ(Ed Rogers)氏による論説
6日の夜は共和党にとっての完全な勝利ではなかったものの、(民主党の)青い波もなかった。全体を評価すると、ベト・オルーク、アンドリュー・ギラム、ステイシー・エイブラムスなどが敗北に終わって民主党が落胆する一方で、共和党は歴史的な公算とあらかたの予想を破った。新しい進歩主義的民主党候補者で、首尾よく舞台に姿を現していた者は1人もいなかった。今年の選挙結果の意味を吟味するには数日かかるだろうが、即時の分析は明白だ。つまり、民主党が下院を勝ち取ったかもしれないが、トランプは選挙に勝ったということだ。
(中略)
また、2018年の中間選挙が証明することがあるとすれば、トランプが積極的に拒否されると考えていた民主党とその支持者は、実際には自分たちが否定されている一方で、トランプの立場は強固だということだ。
民主党は、歴史的な基準や中間(選挙)サイクルに対する一般的予想と比較して、下回る実績だった。大統領の支持率が50パーセントを下回る場合、その党は中間選挙の下院で平均37議席を失っている。だが、民主党はそこまでの議席をほぼ手に入れられそうにない公算だ。リベラル派で認めたいと思う人はいないだろうが、バラク・オバマ大統領が民主党にとって最悪だった一方、トランプは共和党にとっての財産なのだ。
はっきり言わせてもらおう。有権者はトランプを拒絶するチャンスがあったが、そうしなかったのだ。評論家の多くは、今年の選挙は、国としての自分たちの姿とアメリカがどうあるべきかを問うものだと話していた。どうやら多くのアメリカ人は、トランプを概ね支持しているようだ。民主党は、トランプの欠点は自分たちを勝利へと推し進めるのに十分だと考えた。2018年の選挙結果によって明確に示されたのは、民主党が2020年で勝利を見込めると考えるならば、別のプランが必要だということだ。
(以下略。英語記事全文はこちら。)