ドナルド・トランプNEWS

CNNにスティール文書の情報をリークしたのはクラッパー元国家情報長官だった

<引用元:サラ・カーター 2018.3.12

政府消息筋によると、ジェームズ・クラッパー元国家情報長官は昨年、ドナルド・トランプ次期大統領とバラク・オバマ大統領が受けた機密報告についての情報をCNNにリークしたという。その報告とはロシアが次期大統領の不名誉となるような情報を持っていると主張するみだらな内容の文書についてのものだった。消息筋は、リークの証拠は下院情報委員会のロシア捜査で収集されたものだと述べた。クラッパー氏は、その報告会議に参加した4人のオバマ政権幹部の1人だったが、2017年1月に発表した公式声明の中で、「リークに対する深い遺憾の意」を表明しており、リークは国家安全保障に「極めて有害で損害をもたらすもの」だと警告していた。

マイク・コナウェイ下院議員(共和、テキサス)は12日のプレスリリースで、情報委員会はロシアとトランプ陣営との共謀の証拠を見つけることはできなかったと発表した。共和党メンバーは、委員会の調査結果の一部のみをその日の午後に公開した。また議会消息筋によれば、報告書全体は国家の安全保障を損なうことがないか確認するために検証が行われるという話だ。

(中略)

しかし政府消息筋によると、12日に公開されたレポートには言及されてないものの、トランプ氏とオバマ氏が情報機関幹部から文書について報告を受けた件について(CNNの)ジェイク・タッパー氏が最初に報道したのとほぼ同じタイミングで、クラッパー氏がCNNにその話をしていたという。2017年1月にタッパー氏の話が報道されると、トランプ陣営がロシアと共謀し、ロシアがトランプについての不名誉となる材料を持っているようだという話が、雪だるま式にメディアに広まっていったのだと、捜査に詳しい消息筋は結論付けた。

クラッパー氏は、2016年12月にオバマ氏とトランプ氏に文書について報告を行った4人のオバマ政権幹部の1人だった。ジェームズ・コミーFBI前長官、ジョン・ブレナンCIA前長官、マイク・ロジャーズNSA前長官も12月の報告に出席していた。

クラッパー氏からもタッパー氏からも即座にはコメントを得られなかった。

文書は、論争のさなかにあるフュージョンGPSの依頼で、英国の元スパイ、クリストファー・スティール氏がまとめたものであり、報道によると2016年の夏にはすでにスティール氏がワシントンのジャーナリストに見せて回っていた。当時、文書のことを耳にしたジャーナリストは、内容が確認されていないために発表をためらった。

しかし、トランプ氏とオバマ氏が文書の調査結果について報告を受けていたとCNNが最初に報道すると、他の報道機関もそれについて報道するようになったのだ。委員会は、タッパー氏、エバン・ペレズ氏、そしたジム・スキアット氏がその記事を報道する少し前に、現在CNNの協力者となっているクラッパー氏がCNNに接触したという証拠を見つけた。文書の内容がトランプ氏に報告されたことを詳しく説明する記事によって、「文書が続けて話題に上るようになり、すでに正式なニュースになってしまったので報道機関はその中身を報道するようになった」と、ある消息筋は述べている。CNN報道の少し後、バズフィードは35ページの文書をすべて公開することにしたが、彼らのウェブサイトによると公開を決めたことについてCNNの報道に言及している。

1月11日、クラッパー氏はプレスリリースを発表し、文書に関する報告会議についてのメディアのリークは、「国家安全保障に極めて有害で損害をもたらすもの」だと述べた。

クラッパー氏はこう述べていた。「報道されているリークに対して深い遺憾の意を表明する。またそれらのリークが国家安全保障に極めて有害で損害をもたらすものだということに同意する。また我々は、インテリジェンス・コミュニティ(IC)が気づく前にここ数カ月のうちにメディアと議員、議員スタッフの間に広まっていた、民間セキュリティ企業の文書について話し合った。この文書は米国ICの作成したものではなく、リークはIC内部に由来するものではないことを強調した」

「ICはこの文書の情報が信頼できるものであるとは判断しておらず、決して我々が結論を出すための根拠としていない。しかしながら、我々には国家の安全保障に影響を与える可能性のあるあらゆる事態について、可能な限り最大限の状況を政策立案者に確実に提供する義務も負っている」

ロシアが「トランプ氏についての個人的、経済的な名誉にかかわる情報」を持っていると報道したのは、CNNが最初だった。

またCNNは、調査結果は信用できる英国の元スパイがまとめたものであり、FBIがその疑惑を捜査していると報道していた。さらにその公式な消息筋はCNNに、トランプに未確認の情報を報告したいと考えた理由の1つは、それがメディアで広まっていたからだと伝えていた。

(以下略)

 

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