主要マスコミが言うように、トランプ大統領の仕事ぶりは「パートタイム」のようなものなのだろうか。トランプ政権高官の話を元にした、トランプ氏の働きぶりについての記事をワシントン・エグザミナーが伝えている。
大統領上級顧問のスティーブン・ミラー氏は、否定的なイメージの責任はマスコミの報道にあると考えているようだ。ミラー氏は次のように述べている。
「マスコミ報道が公平で偏りがなく、中立的であれば、ホワイトハウスが止めようのない勢いと活力を持っているという記事が、100も出るだろう」
ニュースマックス(Newsmax)のCEOで、トランプ支持者のクリストファー・ラディ氏は、批判的な人々は、ロナルド・レーガン元大統領のときとまったく同じことをしているが、トランプ氏はレーガン氏の100倍も熱心にやっていると述べている。
1つの例として挙げているのが、アジア歴訪後の報告会見のことだ。12日間に渡る外遊の直後に報告の会見を開いたというのに、マスコミは、トランプ氏が演説中にペットボトルの水を飲んだことをあげつらっていた。
ジョン・ケリー首席補佐官は、これについて次のように驚きを示していたという。
「12日間のアジア歴訪後、大統領に1日の休養を取って体を休めることを勧めました。大統領はそれを聞き入れませんでした。どうしてもアジア歴訪についてアメリカ国民に報告したいのだ、と主張されたのです」
「大きな時差とタイトなスケジュールにかかわらず、大統領はその日職務に就かれ、演説をしました」
しかし、トランプ氏を古くから知るラディ氏の話では、それこそがドナルド・トランプという人物であり、トランプ氏は、他人よりもっと熱心に働くという社是をホワイトハウスに持ち込んだのだ、ということだ。ラディ氏は次のように語っている。
「この人は、超人的な遺伝子を持っているのだと思います。それほどの活力を持った人は、見たことがありません。夜遅くまで働いて、朝も早くから電話をかけているのを知っています。いつでも絶えず働き詰めです」
「この大統領が本当にどれほど熱心に仕事をしているかを、人々は分かっていません」
議員の中にも、トランプ氏の働きぶりを認める人々がいる。ランド・ポール上院議員(ケンタッキー州)の報道官の、セルジオ・ゴア氏はこう述べている。
「トランプ大統領は、ワシントンで最も精力的で熱心に取り組んでいる人物の1人です。選挙で選ばれた人の中には、あまり精力的でない人がたくさんいますが、トランプ氏がその中の1人でないことは、私が請け合います」
ミラー氏は、大統領選挙の頃からトランプ氏と行動を共にしてきたが、トランプ氏は選挙中のペースをそのままホワイトハウスでも保っているのだと言っている。
朝、トランプ氏からの電話で起こされるのは全く異常な出来事ではなく、夜、仕事を終えて長い時間たってから電話が掛かってくることもあるという。つまり、誰よりも早く仕事を始め、最後まで仕事をしているのがトランプ氏であるということだ。
また、ラディ氏の話とも一致するのが、トランプ氏は他人やライバルよりも熱心に仕事をすることをモットーとしており、それを大統領となった今も続けているということだ。
そして、トランプ氏の精力的な活動が波及することで、ワシントンの「錆がふるい落とされ」、ホワイトハウスが「無駄のない意欲的な組織となって物事を進められる」のだとミラー氏は説明している。
12月2日、米国上院はトランプ氏が「減税法案」と呼ぶ法案を通過させた。今後、下院案との差を埋める作業なども必要とされるが、トランプ氏が米国民に約束していた「クリスマスプレゼント」が実現したと言える。ミラー氏の言う「勢い」が1つの大きな結果を出したということかもしれない。