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ヒラリー選対本部長ジョン・ポデスタは「ロシア疑惑文書」発表後、ヒュージョンGPS幹部と面談していた

ニューヨーク・タイムズ(NYT)が2017年11月10日に報道した記事によると、ヒラリー・クリントン氏の選対本部長を務めたジョン・ポデスタ氏は、今年1月にトランプ大統領に関するロシア疑惑文書が公開された後、その調査文書の作成に携わったヒュージョンGPS幹部のグレン・シンプソン氏と面会していたことが判明した。

「Russia Scandal Befalls Two Brothers: John and Tony Podesta(ポデスタ兄弟、ジョンとトニーの2人に降りかかるロシア疑惑)」というタイトル通り、その記事ではジョン・ポデスタ氏だけでなく、「ワシントンで最高の収益を誇るロビー団体の一つを立ち上げた」兄のトニー・ポデスタ氏にまつわるもう一つの「ロシア疑惑」についても伝えている。

トニー氏のロビー団体は、「ロッキード・マーティンのような防衛産業、ウェルズ・ファーゴのような金融機関、マイランのような製薬会社、エジプトの元独裁者ホスニー・ムバーラクのような外国政権を含む様々な産業と思想にまたがる顧客を持つ」とされている。

また、「トニー氏は贅沢な生活ぶりでも有名だが、資金集めに関しても有名であり、2016年にはヒラリー・クリントン氏の選挙活動と民主党のために約90万ドルを献金、つまり調達した」とされている。

NYTは、トニー氏に関してこれまで明らかになった「ロシア疑惑」との関りを以下のようにまとめている。

トニー・ポデスタ氏は数カ月前から辞任について協議していたものの、マナフォート氏とゲイツ氏の起訴状の中で自身の団体が遠回しに言及された数時間後に辞任した。

先週の起訴では、ポデスタ・グループやそのウクライナの件で一緒に仕事をしたもう一つの団体、マーキュリー・パブリック・アフェアズ(Mercury Public Affairs)の名前は挙げられていなかった。

どちらの団体も、比較的厳格でない国内のロビー活動条例に従って議会に活動内容を公表していたが、当初は外国代理人登録法に基づく登録を行っていなかった。起訴状ではそれが(資金をブリュッセルの非営利団体を経由させることによって)故意になされたとされており、それは「ロビー活動の公表を最小限にするため」であり、ヤヌコーヴィチ氏(ウクライナの元大統領)とその政党及び政府の「最終的な指示に基づくものだった」とされている。

トニー・ポデスタ氏とその弁護士は、モラー氏の捜査とそれに伴う右派からの非難で持ち上がった問題に対処しようと取り組んでいる。保守派の報道機関は、ポデスタ兄弟がロシアに利益をもたらすためにマナフォート氏と協力していたと主張しており、これに対しても既に撤回を要求している。

また、弟のジョン・ポデスタ氏は、疑惑のトランプ・ロシア疑惑文書との関りを否定していたが、それを覆す証言が報道された。

ジョン・ポデスタ氏のほうでは、大統領選挙以来トランプ氏とその側近とロシアとのつながりを暴露しようとすることに時間を費やして来た。

ジョン・ポデスタ氏の関係者の一人によると、それらのつながりに関するイギリスの元スパイによる(一部に猥褻な主張が含まれた)文書が選挙後に公開された後、ジョン・ポデスタ氏はロシアの関与についての情報交換のために、反対陣営に関する不利な情報の調査を任されていた会社の共同創業者であるグレン・シンプソン氏と面会していた。

総選挙の期間中、同社(ヒュージョンGPS)に資金を提供していたのはクリントン陣営と民主党全国委員会(DNC)だったが、ジョン・ポデスタ氏は議会捜査チームに対してその支払いについては知らないと答えていた。ポデスタ氏の関係者は、シンプソン氏がトランプのロシア関連調査を自社で続けられるか、そしてどのように続けるか検討するためにその会議が行われたと言っている。

ジョン・ポデスタ、トニー・ポデスタ兄弟は、昨年の大統領選挙中、DNCへの「ハッキング」とされる事件によってジョン氏のメールがウィキリークスに公開され大きな話題になった。

パフォーマンス・アーティストのマリーナ・アブラモヴィッチがジョン・ポデスタに宛てたそのメールの中で、「スピリット・クッキング」と呼ばれるパーティーに兄のトニー・ポデスタ氏も参加できるか尋ねていた。

当時、「スピリット・クッキング」が悪魔崇拝的な儀式を意味しているのではないかという憶測を呼び、ポデスタ氏の奇妙な芸術的趣味のことも相まって、いくつかの米国保守系メディアの間では話題になっていた。

トニー・ポデスタ氏とそのコレクションの一つ”The Arch of Hysteria”

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