ドナルド・トランプ大統領は２７日、国歌斉唱中に選手が起立するようにさせなければＮＦＬのビジネスは「地獄に向かうだろう」と述べた。
トランプは、コリン・キャパニック選手に倣って国歌斉唱中にひざまずくＮＦＬ選手を強く非難し、解雇するか停職にすべきだと発言していた。
ある記者はホワイトハウスでトランプに、バージニアのシャーロッツビルで白人至上主義者が行ったデモ参加者には抗議する権利があると述べた発言を引き合いに、キャパニックにも言論の自由の権利を持つ資格があるかどうかと質問した。
トランプは次のように語った。「ＮＦＬは窮状に陥っていると思います。本当に悪い状況にあると思います」「視聴率がどうなっているか分かるでしょう・・・ＮＦＬで順調なのは試合前だけです。なぜかと言えば誰もが何が起きているか確認したいからです。ＮＦＬは非常に悪い状況にあります」
トランプは、国歌、国旗、また国家をないがしろにするものではないと述べた。
「私の意見ですが、ＮＦＬは変わらなければなりません。そうしなければどうなるか分かるでしょうか？ビジネスは地獄へと向かうでしょう」と大統領は語った。
トランプはまた、その問題について「ファンは私に同意する」とも述べた。抗議がどの程度影響したものかは明確でないが、ＮＦＬの今年の視聴率は下がっている。
「おおむねファンは同意するでしょうが、我々は国歌に対して、国旗に対して、国家に対して全幅の敬意を示すべきです。そうすべきなのです」とトランプは述べた。「フットボールの試合中に抗議するというなら、もっとふさわしい場所があると思います。しかし国歌斉唱中にやるべきことではありません」
ニューヨーク・タイムズは今週、トランプと側近が非公式に、国歌斉唱中に選手がひざまずくことに反対するというレトリックは、白人労働者クラスの支持者のための文化的戦争の一環だと話していると報道した。