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中国がハーバード大学に3億6千万ドルを寄付

<引用元:ワシントン・タイムズ 2017.8.16>

中国はハーバード大学に3億6千万ドルを寄付しようとしている。元軍事情報アナリストによると、これはアメリカの最も重要な教育機関の一つに影響を与えようとする取り組みの一環のようだ。

アンダース・コーは元政府機関のアナリストで対外工作の専門家だが、マイク・ペンス副大統領に宛てた手紙に記した内容によると、中国軍につながりのあるJTキャピタルという会社は、2014年にハーバードに1000万ドルを寄付していた。また、同じ年にロニー・チャンの家族が3億5千万ドルを寄付すると発表していた。チャンは中国とつながりのある香港不動産業界の大物だ。しかし、いずれの寄付も「どちらかと言えば不透明」であり、資金の目的について疑問が提起されるとコー氏は述べた。

コー氏は2008年にハーバードで国際関係の博士号を授与されている。そのコー氏の見方では、中国の寄付はアメリカの政策や世論が中国の利益になるように促すことを目的として、大学教授の中に偏った考えを取り入れようとする試みだろうということだ。

「そのような寄付を許せば、アメリカの国家安全の利益にならないでしょうし、ハーバードの研究と教育のために必要とも思えません(ハーバードは既に3,670憶ドルの寄付金を得ている)」とコー氏は話した。「シンクタンと大学を含めて、アメリカ政界で中国とつながりのある資金を制限する法律を制定する必要があるかもしれません」

またハーバードの教授は、謝礼を受け取って中国で講演や研究発表を行い、すべての費用を中国に負担させて中国旅行を楽しんでいる、とコー氏は手紙の中で記していた。

副大統領は最近、ハーバードのドリュー・ファウスト学長と会っているが、コー氏は副大統領に、中国とつながりのある寄付がアメリカの外国エージェント登録法に違反するかどうか、そしてハーバードがアメリカにとって有益な技術を中国に見返りとして提供しているかどうかについて調査するように求めた。3億5千万ドルの寄付についても、対米外国投資委員会(CFIUS)が調査すべきだ。

「党派のしがらみがないとされているシンクタンクと大学で、中国とつながった金銭的利益が、エリート層によるアメリカの対中政策協議にどのように浸透しているかということは、アメリカ市民が懸念すべき問題です。なぜなら、市民はハーバードのようなところを偏りのない政治的分析の拠り所としているからです」とコー氏は述べている。

コー氏は、ハーバードに対して政府が相当な支援をしている以上、アメリカの納税者は更に透明性を提供されて当然だと述べた。

「ハーバードは、米中関係の政策分析が偏っているというもっと大きな問題の1つの例に過ぎないと思います」とコー氏は話した。「既存の法律を執行することでその問題に対処して欲しいと思います。あるいは新しい法律か、少なくとも中国関係の献金の透明性を高めるのに十分な地位にある人物によって対処し、何らかの答えを出して欲しいのです」

ハーバードの広報担当者パトリック・マッキアナンは、大学が教育と研究の支援のために世界中の人々や団体から援助を受けられるのは幸いだと考えていると述べた。

またハーバードには、利益相反と学問的なルールを守ることに対処することを目的とした規定もあるとマッキアナン氏は語った。

ペンス氏の報道官は、副大統領は外遊中のためコメントできないと答えた。

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