飛び交う記事の見出しと非公開の議員の打ち合わせを見て、トランプ政権のホワイトハウスに問題が起きていると結論するのは難しい事ではない。
しかし、深く追及してみると自らをトランプ支持者と考えていない多くの人々が、ロシアとの癒着と言われているものに関して、トランプ陣営による不正行為の証拠が無いことを認めている。
以下は「証拠なし」と結論付けている人々の一部のリストだ。
- ダイアン・ファインスタイン上院議員(民主党、カリフォルニア州)
「最後にお話ししたとき、私がトランプ陣営とロシアの癒着の証拠を実際に確認されているか尋ねると、あなたの言葉を引用すれば『今の時点では確認していません』という答えでした。それから状況は変わったでしょうか?」とCNNのウルフ・ブリッツァーは尋ねた。
「いいえ、変わっていません」とファインスタインは答えた。
「しかし確認しますが、あなたが情報委員会や、司法委員会などからの、機密の情報に通じておられた中で、これまでに癒着の証拠を全く確認したことがないということですね?」とブリッツァー念を押した。
「そうですね・・・癒着があったことを立証する証拠ですが・・・。噂は沢山あります。新聞の報道はありますが、それは必ずしも証拠ではありません」とファインスタインは認めた。
- マクシーン・ウォーターズ下院議員(民主党、カリフォルニア州)
「しかし確認ですが、まだ実際の証拠はありませんね」とハフィントン・ポストのサム・スタインは尋ねた。
「ええ、ありません」とウォーターズは答えた。
- ジョン・ブレナン元CIA長官
「私が驚愕したのはこの数カ月のうちに起きたリークの数のことです。これは止めなければなりません」とブレナンは、ラスベガスで開かれたヘッジファンド経営者と資本家の年次集会であるSALTのカンファレンスで語った。
「被った損害はその後に起きたリークであり、メディアに報道されたことです。国家の安全に対する本当の損害はリークなのです」とブレナンは述べた。
ブレナンは、「今も政府内部でこのようなことをマスコミにリークしているこれらの人たちが非難されるべきなのです」と述べた。
- ジェームズ・クラッパー前国家情報長官
「ジェームズ・クラッパー前国家情報長官は、ロシアとドナルド・トランプ大統領の2016年選挙陣営の間に癒着の証拠があり得るとMSNBCのアンドレア・ミッチェルに語った」とCNNは報道した。
しかし、「その時点でそのレベルまで上がり、私達が非常に高い信用を置く情報機関の評価にまで達した証拠は無かった」とクラッパーは、トランプ陣営側近とロシアとの癒着について、ロシアがトランプに味方して大統領選挙に影響を与えようとしていたという米国情報機関の評価についても言及しながら述べた。
「証拠が無いというわけではないが、そのしきいに届くものではない」とクラッパーは述べた。
- ロイター
ロイターは木曜日に「独占:トランプ陣営はロシアと少なくとも18の未公開の接触を持っていた」という見出しの記事を掲載した。
しかし、本当の見出しは記事に埋もれていた。
「1月に、トランプ政権のホワイトハウスは、2016年の選挙戦の間のロシア政府とのいかなる接触も否定していた。ホワイトハウスと選挙陣営のアドバイザーはその後、その期間にキスリャクとトランプのアドバイザーとの間に4回の面談があったことを認めた。ロイターにその接触について説明した人々は、これまでに確認された対話内容からは、陣営とロシアとの間で不正や癒着を示す証拠は確認されていないと述べた」